わくわくカブトムシ探し
夏の訪れとともに、子どもたちの心を捉えて離さない「カブトムシ」。デパートのケース越しや図鑑の紙面で見つめるのとは違い、豊かな大自然の空気の中で、力強く動く本物の甲虫たちに触れ、その重みや息遣いを肌で感じる体験は、子ども時代におけるかけがえのない宝物になります。
山口県萩市の豊かな山あいに位置するむつみ地区(旧むつみ村)。伏馬山(ふすまやま)の穏やかなふもとに、毎年7月から8月のわずか約1ヶ月間限定でオープンするカブトムシとふれ合える奇跡の昆虫テーマパーク、それが「むつみ昆虫王国」です。

カブトムシに触れることができる「かぶと虫ドーム」、ヒラタクワガタやヘラクレスオオカブトなど珍しいクワガタを展示、販売している「クワガタの館」、そして、1.5haのクヌギ林を整備し昆虫採集が可能な「昆虫の森」の3つの施設があります。
虫が苦手な子供も、土の中に隠れていたり、木にとまっているカブトムシを探すのはとても楽しめ、いつのまにか、素手でカブトムシを持ってたりなんてすることもあります!
実際にむつみ昆虫王国を訪れたわが家の写真を交えながら、現地のリアルな様子、混雑を避けて120%楽しむためのタイムスケジュール、持ち物・服装の注意事項、そして知っておくべき注意点について徹底解説します!
目次
- 1 わくわくカブトムシ探し
- 2 目次
- 3 1. 「むつみ昆虫王国」とは?約1ヶ月間だけ現れる夏の楽園
- 4 2. 【超重要】攻略の鍵は「朝イチ」!9時〜10時をおすすめする理由
- 5 3. 【実況体験レポ】「かぶと虫ドーム」でカブトムシまみれの大冒険!
- 6 4. 【リアル採集体験】野生のロマンを追う「昆虫の森」徹底検証
- 7 5. 【設備・施設ガイド】子連れファミリーに嬉しい環境チェック
- 8 6. 【気候・対策】失敗しないための「夏の快適装備」完全マニュアル
- 9 7. むつみ昆虫王国の基本情報・アクセス・周辺寄り道スポット
- 10 8. おわりに:デジタル時代だからこそ、リアルな生き物と触れ合う価値
- 11 基本情報
- 12 地図
1. 「むつみ昆虫王国」とは?約1ヶ月間だけ現れる夏の楽園
山口県萩市といえば、幕末の歴史を感じさせる城下町や松下村塾、あるいは美しい日本海沿岸の絶景が有名ですが、少し内陸側の山あいに車を走らせると、緑豊かで穏やかな田園風景が広がる「むつみ地区」に辿り着きます。
この自然豊かな里山で、毎年夏休みの時期に合わせて開国されるのが「むつみ昆虫王国」です。
最大の特徴は、人工的なケージや小さなケースで昆虫を展示するのではなく、「カブトムシやクワガタが生きる本物のクヌギ林や自生環境を、そのまま施設として整備している」という点にあります。
むつみ昆虫王国は、主に以下の3つのエリアで構成されています。

- かぶと虫ドーム(有料:3歳以上一律500円)約1,220㎡の広大なクヌギ林を丸ごと目が細かなネットで覆った超大型ドーム。内部には多くのカブトムシが放し飼いにされており、地面や樹木、設置された木枠などを元気に動き回っています。手に取ったり、服に乗せたりと、思う存分触れ合うことができます。
- 昆虫の森(入場無料)ドームの隣に広がる約1.5ヘクタールのリアルな自然クヌギ林。自然界に自生・生息する野生のカブトムシやクワガタを、自分の目と足で探して採集(持ち帰り可)できる、昆虫ハンター垂涎のスポットです。
- クワガタの館(入場無料スペースあり)エアコンがしっかり効いた快適な屋内施設。世界の珍しいカブトムシやクワガタの展示・販売を行っており、飼育用のケースやゼリー、マットなどの用具も買い揃えることができます。
また、周辺には夏になると一面に黄金色の花を咲かせる「むつみひまわりロード」もあり、どこを見渡しても「日本の夏の原風景」が広がる、最高のロケーションとなっています。
2. 【超重要】攻略の鍵は「朝イチ」!9時〜10時をおすすめする理由
むつみ昆虫王国を120%楽しむために、絶対に知っておいていただきたい最大のポイント。それは「開園直後の朝9時〜10時の時間帯を狙って訪問すること」です。
なぜ「朝一番」がこれほどまでに重要なのでしょうか。実際に朝9時の開園に合わせて現地に到着した体験から、その明確な理由をご紹介します。
① 人が少なく、カブトムシを独占状態!
午前10時を過ぎると、近隣県や遠方からのファミリー層、観光客で賑わいはじめ、駐車場やドーム内も混雑してきます。しかし、開園直後である9時〜10時の時間帯は、訪れる人がまだ非常にまばらでした。
広いドーム内をゆったりと歩き回ることができ、カブトムシが集中している人気の観察スポットやベンチ、丸太の周りも混雑とは無縁。子どもたちが周りの目を気にすることなく、自分のペースでじっくりと観察し、心ゆくまで触れ合うことができます。

② 暑さが本格化する前に遊べる
後述しますが、ネットで覆われた「かぶと虫ドーム」の内部は、日差しを浴びるとかなりの高温になります。ネットで覆われているため、風が通りにくいのです。気温が上がりきる前の涼しい朝の時間帯にドーム内での触れ合いを済ませておくことは、お子さまや保護者の方の熱中症予防の観点からも極めて合理的な立ち回りと言えます。
3. 【実況体験レポ】「かぶと虫ドーム」でカブトムシまみれの大冒険!
入場料(3歳以上500円)を支払い、二重構造になっているネットの入口扉をくぐると、そこは完全にカブトムシたちの王国!足元からはフカフカとした腐葉土と土の香りが立ち上り、頭上にはクヌギ青々とした葉が広がっています。
朝9時過ぎのドーム内はセミの音が聞こえ、風が葉を揺らす音とともに「カサカサ……」という甲虫たちの足音が聞こえてきます。
3-1. 朝一番の静けさの中で出会う「カブトムシのベッド」
ドームに入ってまず目に飛び込んでくるのが、木枠で囲まれた「カブトムシのベッド」と呼ばれる腐葉土のコーナーです。
朝一番の誰もいない静かな空間で、手にした小さな木の枝を使いながら、おそるおそる「カブトムシのベッド」の中を覗き込んでいます。
腐葉土の上や木枠の縁には、黒光りする立派な角を持ったカブトムシのオスたちが次々と姿を現しています。ペットショップの小さなプラスチックケースの中でじっとしている姿とは異なり、広大な腐葉土の上を力強く歩き回るカブトムシたちの姿に、子供達の瞳は釘付けです。
まだ混雑していない朝9時台だからこそ、カブトムシを驚かせないよう、静かにその動きを観察するという贅沢な時間が流れています。虫の苦手な娘にはぴったりな環境でした。


3-2. 木枠にズラリ!壮観すぎる黒いダイヤの大行進
「カブトムシのベッド」の木枠に寄って見ると、その光景はまさに圧巻の一言!
木の角材の上に、まるで順番待ちをしているかのように、たくさんのカブトムシたちが一列に並んでよじ登っています。朝のやわらかな光を受けて、その硬い甲羅は深い赤褐色や漆黒に輝き、「黒いダイヤ」と呼ばれるにふさわしい造形美を誇っています。
ツメを木肌にしっかりと食い込ませ、一歩一歩重厚に進む様子。お互いの角が触れ合うと、カサカサと音を立てながら押し合ったり、向きを変えたりします。手で触る前段階として、この至近距離での大迫力の観察だけでも、子どもたちの好奇心と観察眼は一気に引き上げられます。

3-3. 素手で挑戦!両手にカブトムシを掲げる小さな勇者たち
見ることに慣れてくると、次のステップは「実際に手で触ってみる」ことです。
なんと娘は左右の手に1匹ずつ、合計2匹の大きなオスカブトムシをダイナミックに掴んでカメラに見せてくれています!

右手にはピンと伸びた勇ましいメス、左手にはツヤツヤとした立派なボディを持つオス。カブトムシの胸の背甲(角の下あたりの固い部分)を指で上手につまみ、上手に保持しています。カメラを見つめる表情は、少し誇らしげで自信に満ちあふれており、大自然の中での体験が子供を一瞬でたくましく成長させていることが伝わってきます。
2才の子供は丸太の上にちょこんと乗ったカブトムシを不思議そうに見つめたあと、小さな手で力強くカブトムシを掴み上げました。右手に拾った木の枝、左手には大きなオスカブトムシ。小さな手に伝わる力強い爪の感触に、驚きと興奮が入り混じった純粋な表情を浮かべています。




3-4. 帽子の上も背中も止まり木!?全身で感じる昆虫のたくましさ
手で掴めるようになると、子どもたちの遊び心に火がつき、さらに面白い展開が始まります。
弟がかぶっているベージュのキャップの上に、オスカブトムシをのせてやりました!
帽子の生地は布製で凹凸があるため、カブトムシの足の爪がしっかりと引っ掛かり、落ちる心配もありません。頭の上から伝わるかすかな重量感と「カサ……」という足音に、子どもは思わずニコニコ。

背中にはカブトムシがペタリと張り付いているではありませんか!、まさにドーム全体がカブトムシと全身で触れ合える最高の遊び場になっていることを物語っています。

このように「体全体を止まり木にして遊ぶ」という体験は、むつみ昆虫王国のドーム内でしか味わえない最高の思い出です。
3-5. 抱っこ紐の赤ちゃんも興味津々!家族みんなで感動体験
むつみ昆虫王国の素晴らしさは、自分で歩けるお子さまだけでなく、まだ小さな赤ちゃんであっても家族と一緒に楽しめるという点です。
抱っこ紐(おんぶ紐)ですっぽりと抱っこされた乳幼児の目の前に、お父さんがそっと掴んだオスカブトムシを近づけて見せています。

赤ちゃんは目の前に現れた大きくて黒い不思議な生き物を、クリクリとした大きな瞳でじーっと見つめています。「これはなんだろう?」と興味津々な様子で手を伸ばそうとする仕草。まだ言葉を話せない年齢であっても、生き物の持つ力強い生命力や動きはしっかりと心に届いています。
兄弟・姉妹はもちろん、お父さん・お母さん、そして赤ちゃんまで、家族全員で同じ空間と感動を共有できる場所。それこそが、むつみ昆虫王国が長年にわたって愛され続ける理由です。
3-6. 「手袋は必要?」素手で触れ合う際のアドバイスとコツ
昆虫体験に訪れるときに、「子どもに軍手や手袋をはめさせた方がいいかな?」とちょっとだけ疑問に思いました。夫は「いるわけないやろ」と。
結論から申し上げますと、手袋はなくても大丈夫(素手でOK)です!
もちろん、カブトムシの足の先端には木に登るための鋭い爪(つめ)があるため、手に乗せた時に「チクチクッ」とした痛みを感じることはあります。しかし、手袋をはめてしまうと、布地の繊維にカブトムシの爪が深く引っかかってしまい、無理に引き剥がそうとしてカブトムシの足を痛めてしまったり、爪が折れてしまったりするリスクが高まります。
また何より、「固い甲羅の触感」「ひんやりとした体温」「爪が手に力強く喰い込む感触」というリアルな五感の刺激こそが、子どもたちにとって一番の学びになります。
【安全に素手で触るためのコツ】
- 掴む場所は「胸角(小さい方の角)」または「胴体の側面」。噛まれたり挟まれたりする心配はありませんでした(※カブトムシはクワガタと違って挟むハサミがありません)。
- 手の上に乗せる時は「手のひらを平らに」手のひらをピンと伸ばして平らにしておけば、爪が皮膚に強く刺さることもなく、カブトムシがトコトコと歩く感覚を優しく楽しむことができます。
- 服や帽子から外す時は「お尻側からそっと押す」服や帽子に張り付いたカブトムシを強引に引っ張ると、爪が生地を痛めたりカブトムシの足が傷ついたりします。進行方向の逆(お尻側)から優しく押し出すか、手のひらを進行方向に差し出して自分から移ってきてもらうように促すのがコツです。
4. 【リアル採集体験】野生のロマンを追う「昆虫の森」徹底検証
ドーム内でたっぷりとカブトムシと触れ合った後は、隣接する無料エリア「昆虫の森」へ探検に出かけましょう!
「昆虫の森」は、約1.5ヘクタール(東京ドームのグラウンド面積の1本分以上!)という広大な天然のクヌギ・コナラ林がそのまま開放されているエリアです。ドームのように人工的に放し飼いされているわけではなく、完全な「自然界の野生昆虫」を自分の力で見つけ出し、採集して持ち帰ることができる夢のような場所です。
4-1. 広大なクヌギ林と綺麗に整備された下草
「自然の森」と聞くと、「草むらが生い茂っていて子供が歩くのは危険なのでは?」「足場が悪くて転んでしまうのでは?」と心配される保護者の方も多いかもしれません。
しかし、むつみ昆虫王国の「昆虫の森」は、下草(雑草や落ち葉)がきれいに刈り払われて手入れされており、非常に歩きやすい環境が整えられています!
木々の間には遊歩道のようなルートが確保されており、小さなお子さまやスニーカーを履いたファミリーでも安心して森の奥へと進むことができます。木漏れ日が差し込む木々の間を歩くだけでも爽快で、本格的な森林浴の気分を味わうことができます。

4-2. 実際の採集結果とガチのリアリティ(甘くないからこそ面白い!)
今回、私たちのファミリーも虫かごと虫捕り網を手に、期待を胸膨らませて「昆虫の森」のクヌギの木を1本ずつ入念にチェックして回りました。
「幹の隙間にクワガタが隠れていないか?」
「樹液が出ている場所にカブトムシが集まっていないか?」
「めくれた樹皮の裏側はどうだ?」
一歩一歩踏みしめながら真剣に探しましたが……今回の採集結果は、残念ながら「何も採れなかった(ボウズ)」でした!
「えっ、採れなかったの?」と思われるかもしれません。しかし、これこそが「本物の自然」が教えてくれる最高のリアリティであり、食育ならぬ“知育”の価値です。
ドーム内では数十匹・数百匹のカブトムシが目の前にいましたが、自然界では昼間の明るい時間、昆虫たちは天敵(鳥など)や暑さを避けて、木の非常に高い場所や、土の中、あるいは深い根元の隙間に身を潜めています。
「探しても簡単には見つからない」
「だからこそ、野生の1匹を見つけた時の感動は計り知れない」
手ぶらで森を抜けることにはなりましたが、「次はもっと早朝に来よう」「樹液の匂いを頼りに探してみよう」といった親子の会話が生まれ、子どもたちにとって「自然の厳しさと面白さ」を学ぶ貴重な体験となりました。

4-. 【危険回避】ヘビ・マムシの注意書きと安全管理
「昆虫の森」はきれいに下草が刈られているとはいえ、人間の管理下にある公園ではなく「本物の山林」です。
現地には「ヘビ(マムシ等)注意!」の看板や注意書きが設置されておりますので、散策の際は十分な注意が必要です。

【昆虫の森を安全に楽しむための注意点】
- 草むらや木の根本に不用意に素手を突っ込まない→クワガタを探そうと、見えにくい木の洞(あな)や落ち葉の深い積もり場にいきなり手を突っ込むのは危険です。必ず長い木の枝などで安全を確認してから覗き込むようにしましょう。
- サンダルや長靴ではなく「スニーカー」着用→足元の安全を守るため、つま先やかかとが露出するサンダル・クロックスでの散策は避け、しっかりとした運動靴(スニーカー)を履いて行きましょう。
- 保護者が必ず先行・付き添いをする→子どもたちが夢中になると、前だけを見て走り出してしまいがちです。特に小さなお子さまからは目を離さず、保護者の方が先頭を歩いて安全を確認しながら探検を進めてください。
5. 【設備・施設ガイド】子連れファミリーに嬉しい環境チェック
子ども連れでのお出かけにおいて、現地のアメニティや設備の充実は、楽しさを左右する極めて重要な要素です。むつみ昆虫王国の各種施設について詳しくレポートします。
5-1. 安心・清潔!現地のお手洗い事情(きれいなトイレ完備)
山間部の昆虫スポットやアウトドア施設で最も気になるのが「トイレの清潔さ」です。古くて暗いトイレだと、小さなお子さまが怖がって入ってくれない……というトラブルもよくあります。
その点、むつみ昆虫王国には非常に綺麗に清掃・管理されたトイレが完備されています!
明るく清潔感があり、水回りも整備されているため、小さなお子さま連れのファミリーや女性の方でも安心して利用することができます。ドームに入る前や、森の探検から戻った後の手洗い・トイレ休憩にとても便利です。

5-2. 絶品かき氷&熱々の焼きそば!充実の売店・軽食コーナー
王国敷地内のテントエリアには売店が出店しており、散策や昆虫ハントでお腹を空かせたファミリーを温かく迎えてくれます。
【売店で楽しめる主なメニュー】
- かき氷(イチゴ、ブルーハワイ、メロンなど)酷暑のドームから出てきた後に食べる冷たいかき氷は、まさに「五臓六腑に染み渡る」最高の絶品!子どもたちも口の周りをカラフルに染めながら、大喜びで頬張っていました。
- 焼きそば香ばしいソースの香りが食欲をそそる焼きそば。注文を受けてから作られる温かいフランクフルトや焼きそばは、外のベンチで食べると美味しさ倍増です。
- うどん・フライドポテト・清涼飲料水手軽に食べられる軽食類が揃っているため、わざわざ遠くのコンビニやレストランまで車を走らせる必要がなく、現地で昼食やブレイクタイムを完結させることができます。
売店近くの休憩スペースには日よけのテントやベンチも用意されており、心地よい山風を感じながら家族でゆったりとランチタイムを楽しむことができます。

5-3. 涼しい館内で世界の昆虫と対面「クワガタの館」
暑さで火照った体を休めるなら、冷房がしっかりと効いた「クワガタの館」へ移動しましょう。
館内はひんやりと涼しく、快適な環境の中で国内外の珍しい昆虫たちをじっくり観察できます。
生体・飼育用品の販売コーナーでは「今日触れ合ったカブトムシをおうちでも飼いたい!」というお子さまのために、元気なカブトムシやクワガタの成虫がリーズナブルな価格で販売されています。また、虫かご(飼育ケース)、高タンパク昆虫ゼリー、成虫用マット、のぼり木などの飼育セットが一式すべて揃うため、手ぶらで来てもその日から飼育をスタートすることができます。
ニジイロクワガタ、ヘラクレスヘラクレス、アトラスオオカブト等多数有ります。子供はお小遣いで買える、クワガタを買って帰りました。

6. 【気候・対策】失敗しないための「夏の快適装備」完全マニュアル
むつみ昆虫王国を快適に、そしてトラブルなく安全に楽しむためには、事前の「暑さ対策」と「防虫対策」が運命を分けます。現地に行ってから「持っていけばよかった!」と後悔しないよう、必須アイテムを詳しく解説します。
6-1. ネット囲いのドーム内は超酷暑!熱中症対策の決定版
メイン施設である「かぶと虫ドーム」は、カブトムシの逃亡を防ぐために全体が非常に細かい目のネットで覆われています。
そのため、自然のクヌギ林の中にあるとはいえ「風が通り抜けにくく、熱気がこもりやすい」という構造上の特徴があります。直射日光が差し込むと、ドーム内部はまるでビニールハウスのように気温と湿度が上昇し、かなりの酷暑となります。
【必須の熱中症対策】
- こまめな水分・塩分補給ドームに入る前に必ず一人一本のお茶やスポーツドリンクを用意し、15分〜20分おきに水分を補給しましょう。塩分タブレットを持参するのも効果的です。
- 首元を冷やす冷却グッズネッククーラーや濡らして絞ると冷たくなる冷感タオル、ハンディファン(携帯扇風機)があると、ドーム内での快適性が劇的に変わります。
- 無理をせず「再入場不可」のルールを頭に入れるかぶと虫ドームは「一度外に出ると再入場不可」というルールがあります。「せっかく500円払ったから……」と長居したくなりますが、お子さまの顔が赤くなったり汗を大量にかいたりしている場合は、無理をせず一旦ドームを出て、クーラーの効いた「クワガタの館」や売店の日陰で休憩をとってください。
6-2. 日陰になるところもあるが「日傘」が絶対に欠かせない理由
ドーム内や森の中にはクヌギの木が生えているため日陰になる場所もありますが、木の葉の隙間から強烈な夏の太陽光(木漏れ日)が降り注ぐ場所も多く存在します。また、駐車場からドームへの移動や、売店周辺、ひまわりロードの散策など、直射日光に晒される場面が数多くあります。
そこで強くおすすめしたいのが「日傘(折りたたみ遮光傘)」の持参です!
子どもに帽子をかぶせるのはもちろんですが、付き添う保護者の方(特にお子さまを抱っこしたり荷物を持ったりする大人)にとって、直射日光を遮る日傘の有無は体力の消耗速度を大きく左右します。日陰が少ない屋外スペースを歩く際、日傘が1本あるだけで体感温度が数度下がり、熱中症リスクを大幅に軽減できます。
6-3. 蚊やアブ対策!「虫除けスプレー」の賢い選び方と使い方
ドームの外や「昆虫の森」は、手つかずの自然が残る里山エリアです。夏場は当然のことながら、蚊やアブ、ブユ(ブヨ)といった吸血昆虫が生息しています。
せっかくの楽しい思い出が、痒みや腫れで台無しになってしまっては勿体ありません。現地に着いたら、車から降りたタイミングで家族全員に「虫除けスプレー」をしっかり噴射しておきましょう。
【虫除けスプレー使用のアドバイス】
- イカリジンやディート配合の強力なものを準備 小さなお子さまにも使いやすい「イカリジン」配合の虫除けスプレーは、肌への刺激が少なく、蚊やブユに対して高い効果を発揮します。
- 足首・首筋・服の上からもスプレーする 特に草むらを歩く足元(靴回りや靴下周り)、首の後ろ、帽子の裏側などは刺されやすいポイントです。肌だけでなく服の上からも軽くスプレーしておくと安心です。
- 【重要】カブトムシに触る「手(手のひら)」には吹きかけない! 虫除け成分が手に付着した状態でカブトムシやクワガタを触ると、カブトムシが嫌がったり、弱ってしまったりする原因になります。手についたスプレーはシートで拭き取るか、現地に到着して手洗いを済ませてからドームに入りましょう。
7. むつみ昆虫王国の基本情報・アクセス・周辺寄り道スポット
お出かけの計画を立てる際に役立つ、施設の基本データとアクセス方法、そして併せて立ち寄りたい周辺の魅力的なスポットをご紹介します。
【基本施設情報】
- 施設名:むつみ昆虫王国
- 所在地:〒758-0304 山口県萩市大字高佐下2750番地202
- 開国期間:毎年7月第2土曜日 〜 8月中旬頃まで(※カブトムシの発生・生息状況により早期終了する場合あり)
- 開園時間:9:00 〜 16:30(最終入場は16:00頃まで)
- 料金:
- かぶと虫ドーム:3歳以上一律 500円(※再入場不可)
- 昆虫の森:入園無料
- クワガタの館:入館無料(生体展示・販売コーナーあり)
- 駐車場:無料駐車場あり(約60台収容可能)
- お問い合わせ:08388-8-0064(むつみ昆虫王国 現地管理棟 ※開国期間中のみ) / 08388-8-0111(萩市むつみ総合事務所)
【アクセス方法】
- お車でお越しの場合:
- 萩市街地(JR東萩駅方面)から:県道11号線・13号線を津和野方面へ車で約30分〜40分。
- 山口市街地(JR山口駅方面)から:国道9号線、県道11号線を経由して車で約50分。
- 中国自動車道「鹿野IC」または「小郡IC」から:それぞれ車で約50分〜1時間。※のどかな山あいのワインディングロードを走ると、沿道に「むつみ昆虫王国」の大きな黄色い案内看板が見えてきます。
【併せて楽しみたい!周辺の寄り道スポット】
① 伏馬山(ふすまやま)ひまわりロード
むつみ昆虫王国のすぐ近く、伏馬山のふもとに広がる広大なひまわり畑。夏になると約30万本もの黄色いひまわりが一斉に咲き誇り、青い空と緑の山々とのコントラストは息をのむ美しさです。写真映えスポットとしても大人気で、見頃の時期には「むつみひまわり祭り」も開催されます。長いブランコも有りオススメです!




② 道の駅 ハピネスふくえ
むつみ地区から車で15分ほど萩市街地方面へ戻った場所にある道の駅。地元の新鮮な夏野菜や特産品「むつみ豚」を使った加工品、美味しいソフトクリームなどが販売されており、ドライブの休憩スポットに最適です。
8. おわりに:デジタル時代だからこそ、リアルな生き物と触れ合う価値
スマートフォンやタブレットを開けば、高精細な3Dグラフィックの昆虫が画面上で滑らかに動き、ゲームの中で幾らでも珍しいカブトムシを手に入れることができる現代。
しかし、自分の足で土を踏みしめ、森の匂いを胸いっぱいに吸い込みながら、力強く動く本物のカブトムシを手のひらに乗せた瞬間のあの衝撃――。
「ツメがチクチクして痛い!」
「甲羅が固くて冷たい!」
「角のパワーがすごくて指が押し返される!」
そうした五感のすべてを通じて得られる生の体験は、画面の中のデジタル体験とは全く比較にならないほど強烈で、子どもの心に一生消えない鮮明な感動を焼き付けます。
帽子の上にチョコンと乗ったカブトムシに胸を躍らせたこと。
背中に張り付いたカブトムシの足音を背中で感じたこと。
朝一番の「カブトムシのベッド」で夢中になって手を伸ばしたこと。
「昆虫の森」でお父さんとお母さんと一歩一歩探し回り、何も採れなくて悔しかったこと。
その一つひとつの瞬間が、子どもたちの好奇心の芽を育て、生き物への慈しみや自然への畏敬の念を育む「最高の教育」となります。
今年の夏休みはぜひ、ご家族みんなで朝一番の「むつみ昆虫王国」へ足を運び、かけがえのない夏の思い出と、生命の力強さに触れる大冒険に出かけてみてはいかがでしょうか!
基本情報
| 施設名称 | むつみ昆虫王国 |
| 住所 | 山口県萩市高佐下2750番地202 |
| お問い合わせ | 08388-8-0064 |
| 営業時間 | 7月中旬~8月中旬 9:00~17:00 |
| 休み | 開園期間内無休 |
| 料金 | かぶと虫ドーム/500円(3歳以上)再入場不可 |
| ホームページ | 萩市観光協会むつみ昆虫王国 |
| 備考 | 最新の情報はHP等でご確認下さい。 |






